札幌を代表するカフェの森彦さんが25周年を迎えるみたい―。
そんな私も森彦さんには色々なシーンで行ってきた。
友人が帰省した時、家族の誕生日、買い物終わりの何気ないコーヒーブレイク。
北海道で暮らす日常を感じさせてくれるそんな場所だ。
何でもない日も、ブラックアウトした日も、ほっとできる一杯をくれて、
あの場所に行きたくてわざわざ足を伸ばすこともある。
特にお気に入りは ATELIER Morihiko
大きなテーブルに飾ってあるお花が楽しみで、通りがかるたびにお店の中を覗きこむ。
白いマントルピースにアンティークの椅子。
カウンターに並ぶ道具の数々が心をくすぐる。
季節ごとのメニューは遊び心があるのに、
どこか奥ゆかしくてクラシックで、凛とした美しさがある。
そんな女性に私はなりたい。
蔦の間から溢れる木漏れ日を眺めながら、季節のコーヒーを頼もう。
楽しい時も
苦しい時も
いっぱいの珈琲をありがとう。