紅葉が終わり初雪が降る頃、お店の軒先に現れるとってもとっても大きなキャベツ。見慣れている私達からするとただの冬の風物詩ですが、初めて見る人はびっくりすること間違いなし。大人が両手で抱えるのがやっとの大きさで、重さは普通のキャベツのおよそ10倍はあります。
これは平均10kg~大きなもので20kgほどにまで育つ”札幌大球”という品種で、立派な伝統野菜の一つです。このキャベツが好んで育てられるようになったのは、やはり厳しい冬を乗り切るため。この札幌大球ならば、冬の厳しい寒さの中でも簡単には凍らず春まで食べることができたそうです。
現在では、ニシン漬けを始めとする漬物に好んで使われていますが、普通のものと同じ用に食べても柔らかくとても美味しいキャベツです。最近では札幌大球は本当に短い期間しか出回らない貴重なものなので、手に入ったらぜひ色々な料理にチャレンジしてみて下さい。