白鳥といえば湖の上を優雅に泳ぐ姿をイメージするかもしれませんが、実は泥遊びも大好きな彼ら。春になると北へ渡っていく途中の白鳥たちが、畑の中で泥んこになりながら落ち穂を食べている姿をよく見かけます。
北海道では冬の間、オホーツク方面の水辺を中心に飛来していますが、春になると札幌近辺でも北上中の白鳥を見かけることができます。
名前とは裏腹に泥にまみれて一生懸命餌を食べている様子は何とも愛らしく、眺めているとあっという間に時間が過ぎていきます。中には、まだ生まれたばかりの黒っぽい羽根の子供もいるので、全身泥に浸かったのかと勘違いしてしまうほど。みにくいアヒルの子のお話の通り、子供のうちは同じ白鳥とは思えない色をしています。
さらに群れで飛び立つ瞬間は圧巻で、タイミングを計るようにリーダーが鳴き始めるとほかの白鳥たちが呼応するように鳴き出し大合唱、その後助走をつけてものすごい迫力で大空へ飛んでいきます。